勝山高等学校が創立100周年を迎えるにあたって、平成23年10月28日(金曜日)に各種行事が開催されました。
このページで各種行事や関連事業をまとめてご報告いたします。


■ 創立100周年記念式典

 勝山文化センター「ポンテホール」にて記念式典が開催されました。勝山高等学校は1911年(明治44年)に 「勝山町立勝山実科高等女学校」として開校され教育制度の変革、統合などを経て今年度創立100周年を迎えることが出来ました。多数の来賓、歴代校長を始めとする表彰者、卒業生をお招きし盛大に開催されました。また、石井岡山県知事を始め、教育長、市長、県議会各方面からの暖かいお祝いのお言葉をいただきました。

 吹奏楽部による開会の演奏の後、式典が始まりましたが冒頭で本校の物故者そして、この度の東日本大震災で亡くなられた方々に対して黙祷が行われました。

 校長式辞の後、岡山県教育委員会から祝辞をいただきました。100周年という長い歴史に対しての賛辞ならびに、これからの勝山高等学校の一層の躍進を期待するというお言葉をいただきました。



 90周年以降の10年間でお世話になった同窓会、PTA、校長、職員皆様方などお世話になった方々に今回の記念式典で感謝状ならびに記念品の贈呈が行われました。受賞者の方々からも謝辞をいただき、勝山高等学校の繁栄を祝いました。

 そして、この授賞式にご参列いただいた石井県知事を始め県議会、市長、校長会など多くの方々から暖かいお祝いのお言葉をいただきました。

 最後に同窓会副会長、PTA会長そして生徒会長から今回の参列者に対して挨拶があり、勝山高等女学校・旧制勝山中学校・勝山高等学校の歴代の校歌を斉唱しました。校歌の歌詞の中に100年の歴史を感じたひと時でした。

 この場を借りまして、式典が無事に執り行われ勝山高等学校が次の100年へ向かっての新しい一歩を踏み出せたことをお礼申し上げます。


■ 創立100周年記念講演会

 午後1時30分より本校体育館に於いて、記念講演が行われました。本校を 昭和44年3月に、ご卒業された広島大学 神谷教授をお迎えして「被ばく医療の現状と21世紀の社会」という演題でお話ししていただきました。

 先生は原爆放射線医科学研究所の所長をされていて、今年の3月11日に起こった東日本大震災による福島原子力発電所の放射能事故対策にも重要な立場で関わられています。
 まず、事故が起こった後の広島大学としての対応や放射線被害の詳細な被害や対応、放射能被害に関する風評被害を抑える為の知識など正確な情報をいかに知る事が大切かという事を説かれました。判断の為には自分で考えて、一番元になる情報をきちんと検証しなくては本当に正確な情報は得られないと説明してくださいました。

 そして、生物学的な環境への適応性を例に挙げて、色々な局面でも柔軟に対応できるように、勝山高校の生徒に対して個々の得意な面を伸ばしていく「多様性」が大切であり、自分の個性に見合った進路や人生を歩んでほしいとおっしゃられていました。
 そして、勝山高校の現在の指導環境は各自の目標の為にはきちんとサポートしてくれる体制なので、自分で自分の限界を低く決めずに恵まれた環境を十分に活用して大きくチャレンジして欲しいとご自分の頃の様子と比較して力説してくださいました。

 講演後に生徒とのトークセッションが予定されていたのですが、先生に急な会議が入られたために残念ながら叶いませんでした。ぜひともいつかゆっくりとお話が出来ればよいと思います。


■ 100周年記念美術展
 創立100周年を記念して、10月28日(金)〜10月30日(日)の期間、勝山木材ふれあい会館において勝山高校同窓生・在校生・職員(現・旧)により、美術展が行われました。
 展示作品は洋画、日本画、水墨画、版画、彫刻、書、その他多数の出品がありました。

作品の一部


■ 中庭整備および正門横塀設置

 今回同窓会のお力を借りて、中庭整備と学校南側塀の新設ならびに楽器の購入を行うことが出来ました。

 中庭は、岡山県真庭産のヒノキの間伐材・端材を原料とする保水性・透水性をあわせ持った歩道用インターロッキングブロックモコペイブ」を利用して整備され、ベンチや花壇など生徒がくつろいだり、イベントで利用できるような快適な物が出来上がりました。今後、部活動や鼓山祭など各種行事でも有効に利用できることでしょう。


 南側塀の整備は、木材を利用した格子塀で木材の町勝山、むかし町並のイメージを持たせた落ち着いたものになりました。周辺のイメージも非常にスッキリしたものになり、気分一新されました。



■ 創立100周年記念誌発行

 3年前に始まった100周年記念誌も無事に完成し、出版することが出来ました。100年という長い歴史に関する資料を集めることは、なかなか大変だったようです。過去の資料や写真、そして多くの卒業生からの聞き取りなど、年月を十分に感じることが出来ました。
 過去の記念誌に携わった方々、ご年配の同窓生、関係者各位また市の広報や同窓会の会合など色々な方面からのご協力がいただけた事に担当者は感謝しておりました。本来ならすべての資料を掲載したかったのですが限られた誌面で掲載できなかった物があったのはご提供くださった皆様に申し訳なく思っております。

 資料集め、編集と多方面のご協力をいただきながら完成した100周年記念誌ですが、じっくりとご覧頂いて100年の時を感じていただけましたら幸いです。


 
■ 中庭芸術祭

 11月4日の昼休みに、上記掲載の中庭の整備完成を記念して中庭を始めて利用した吹奏楽部・美術部・書道部によるコラボレーション芸術祭が行われました。
 鼓山祭や発表会などで各部単独での活動は行っていましたが、今回は書道パフォーマンスを吹奏楽部の生演奏をバックに行いました。また、台紙に関しては美術部がのれんの町勝山ともみじをイメージした物を作成して、それに書道部員が書を書きました。
 同窓会副会長・PTA会長・生徒会長・校長による完成記念のテープカットの後、3部一体となったパフォーマンスが繰り広げられました。

 日頃単独での発表の場しかない各部がそれぞれ協力し合った中庭芸術祭は生徒たちからも大好評で、出来上がった作品も非常に素晴らしいものでした。またこの様な機会がある事を期待しています。

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