1.マレーシア
2.スリランカ
3.ニジェール
4.ザンビア
5.ガーナ
国旗をクリックするを該当の講演にジャンプします。

《Get the World!!!》

 本校では、毎年2年生を対象に国際理解教育講演会を行っています。あらゆる分野で国際化が叫ばれているこの時代、「世界」に目を向けることは非常に重要です。そして、その「世界」とは、テレビや映画に出てくるようなアメリカやヨーロッパだけではないということを是非知ってほしいと思います。

 今回の講演会は、JICA(国際協力機構)JICA中国で行われている出前講座で、青年海外協力隊員として活動されていた5名の方々を講師として、お招きしました。1講座30名前後の少人数で講演を聴いて、中身の詰まった多くの事を学び取ることが出来ました。

1.「マレーシアって素敵〜青年海外協力隊の2年間〜」    光島 宏美さん (作業療法士)

 パワーポイントやビデオによるマレーシアの紹介、そして、現地で障害をもつ人たちと共に行ってこられた活動などを、生き生きと語ってくださいました。
 そして、「世界がもし100人の村だったら」のビデオを用いて、「世界の中の自分」について考えることの大切さについて学びました。

 さらには、「ワクワクリスト」を各自で作成するという活動を通して、心の中で「ぜひやってみたい」と思っていることに気づいてほしい、自分らしく自由に生きることを大切にしてほしい、というメッセージを伝えてくださいました。
2.「カレーの国、スリランカで学んだ事」    横畑 桃子さん (村落開発普及員)

 貧しい国と言っても、何もかも新しいものを必要としているのではなく、すでにそこにあるものを用いて、現状を改善していくことができます。ほんの少しのアイデアを活かし、現地の人々と一緒に考えて一緒に取り組まれた様々な体験についてお話していただきました。
 例えば食品加工分野や、編みぐるみづくりなど、日本のノウハウを取り入れることによって生まれた、新しい産業を紹介していただきました。

 また、まず新聞やニュースを通して「知る」こと、国際協力イベントなどに「参加する」ことによって、一般の人たちも国際協力ができる、ということを学びました。

3.「ニジェールで得たもの」    皿江恵子さん (家政)

 ニジェールはサハラ砂漠の中にある国です。日本では全く想像がつかない過酷な自然環境の中で、たくましく生きる人々と共に暮らした日々について、沢山の写真を交えてお話してくださいました。
 生活は主に自給自足で、例えば薪を使って火をおこし、主食であるヒエを調理し、トマトソースを作って、主食にかけて手で食べる生活です。裕福でなければ学校に行くのも難しい子供たちですが、家の手伝いは非常によくします。

 日本とは遠く離れた国の、大きく異なる文化や生活の話を参考にして、生活の中での発見をぜひ行ってほしいというメッセージを伝えていただきました。

4.「ZIKOMO〜ザンビアで出会った人々」    佐々木 信江さん (青少年活動)

 ZIKOMOとは、現地の言葉で「ありがとう」という意味です。日本から年間40〜80人の青年海外協力隊員が派遣されるこの国には雄大な自然、そして激動の歴史があります。
 日本とは大きく異なる文化、例えば食生活(トウモロコシの粉が主食、芋虫も食用にする。)に生徒は非常に驚いていましたが、その一方で、成人のエイズ感染が増え、平均寿命が38歳にまで低下しているという厳しい状況についても語られました。

 健全な青少年育成を目指し、ストリートチルドレンプロジェクトに携わってこられた佐々木さんの姿に、深く感銘を受けた生徒たちでした。

5.「私がみたガーナの学校」    伊藤 佳奈さん (理数科教師)

 「ガーナってどこ?」というクイズに始まり、国土、国旗のもつ意味、衣食住など、映像を交えながら説明してくださいました。狂犬病、マラリアへの注意、雨期や乾期のことなど、実際に現地で暮らした方だからこそ語れる内容がたくさんありました。
 特にガーナの学校は早朝から始まるため、4時起きであることなど、多くの違いに驚かされました。

 異文化を知ることは自分を知ることにつながること、そして異文化は、遠い外国ではなく、身近な友人や親にもあるというメッセージを最後にいただき、明日からの自分たちの生活を見直すきっかけになりました。

トップページへもどる

Special thanks to &