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SPA滞在スケジュール表


◆ 7/8(日) ようこそ、勝山へ ◆



 アメリカ・カリフォルニア州ロサンジェルスから遠路はるばるSPAのメンバーが勝山駅に到着しました。すぐに日本のホストファミリーと対面、お互いにメッセージを英語と日本語で交わしました。ホストファミリーの暖かい歓迎に皆、感激していました。
 その後、各家庭へと分かれて行きました。ホストファミリーの方々にはこれから約2週間お世話になります。


◆ 7/9(月) 歓迎式 ◆
 
 朝、体育館でSPA歓迎式を行い、勝山高校生徒との顔合わせを行ないました。
 初日はオリエンテーションを行った後、生徒と一緒に英語の授業を受けました。
 午後からは書道の体験学習を行ないました。慣れない筆づかいに苦労しながらも、見事な作品を書き上げていました。
 また、大きな字を書くときに先生が体全体を使って書く様子が「ダンスみたいだ」という感想も持っていました。

◆ 7/10(火) 米来小学校訪問 ◆
 日本文化体験として小学校の訪問をしました。久世地区の米来小学校の児童たちとのふれあいをしました。児童たちと「書道」「茶道」「昔の遊び」を一緒に学びました。書道では前日の書道の授業での練習が功を奏して、見事な作品が出来上がりました。
 茶の湯の体験は、慣れない正座でしたが、先生の入れてくださったお茶と和菓子を一緒にいただき、「おいしい」「好きな味」という声も聞かれました。
 昔遊びとして、「けん玉」「福笑い」を一緒に楽しみました。意外に上手だったのが、引率のリオス先生で注目を浴びていました。
 米来小学校の児童たちと一緒に小学校のランチルームで給食もいただきました。メニューは「コッペパン・ポトフ・ブルーベリージャム・牛乳・スイカ」で大勢の子どもたちにかこまれて大変楽しい食事だったようです。
 留学生は「How cute!」の連発で子どもたちとすっかりうちとけ、最後には「もっといたい」「帰国までにもう一度来る」の大合唱で、ちょっぴり涙ぐむ留学生もいました。

◆ 7/10(火) 日本語授業 ◆
 教頭による「日本語」の授業が行なわれました。
滞在中に使用できる便利な3フレーズということで、「主語を変えても通用する便利な文例」として以下の3つを挙げて、実際に言葉を変えて会話練習をしていました。
 3つの文例
 1.(  )は、どうですか? - wa dou desu ka?
 2.(  )を お願いします。- o onegai simasu.
 3.(  )に、しましょう。 - ni simashou.
   ()にSORE RINGO COFFEE OCHA 等
 留学生は大変熱心に聴き、質問もしっかりしていました。

◆ 7/11(水) 市長表敬訪問 ◆
 国際交流の一つとして、真庭市市長を表敬訪問しました。
 スケジュールの忙しい中、留学生の訪問に快く応じてくださいました。留学生たちの質問にも気さくに答えてくださったり、留学生それぞれが市長に渡すために準備していたプレゼントに、たいへん喜んでくださっていました。たいへん有意義な時間をすごせました。
 学校への帰路は、勝山の町並を徒歩で帰りました。古い町並みに大変喜び、感動していました。 

◆ 7/11(水) 剣道 ◆
 日本の武道である「剣道」の体験授業を受けました。1年生の剣道の授業に参加し、一緒に剣道の練習を行ないました。
 初めての剣道着、防具や竹刀に興味深く関心をしめしていました。今回は女子学生が多かったのですが、剣道の授業はぜひ受けてみたいということで、熱心に練習を行っていました。
 剣道着と防具をつけて竹刀をかまえた姿はなかなか様になっていました。

◆ 7/13(金) 茶道 ◆
 日本文化体験の一つとして、勝山文化センター和室で「茶道」の体験をしました。講師は、本校華道部講師をされている野崎先生です。留学生たちは和室にしつらえた茶室に感動しながら、まず赤いもうせんの上に美しく正座することからスタートしました。
 先生のお弟子さんによるお点前を見学しながら和菓子(御題〜朝顔〜)を自分の懐紙の上に”はし”で取る体験。みなさん上手にできていました。
 その後、御抹茶のいただき方の作法、茶せんでお茶をたててみる練習。最後は茶しゃく・なつめ・ひしゃく等を使用しての、本格的お点前に熱心にチャレンジする生徒もいました。
 「先生は何年茶道のべんきょうをしていらっしゃるのですか」「お茶会は何を目的としてするのですか」等たくさんの質問があり、留学生の日本文化に対する興味関心の強さを感じることができました。
 ちょっぴり正座は厳しかったようですが、畳の感触を体感しながらの素敵な一時となりました。

◆ 7/14(土) English Day (イングリッシュ デイ) ◆
 台風4号の近づく土曜日、勝山町並み保存地区にある勝山文化往来館ひしおで「English Day」が行なわれました。午前中まだ天候がひどくならないうちに「ひしお」をメインベースとして郷土資料館やお店をウォークラリー形式で散策しました。あいにくの天気でしたが『日本ではどこのお店に行っても「いらっしゃいませ」と言ってくれる。アメリカでは、そこまで親切ではない。』という感想をもっていました。
 「日本とアメリカの違いについて」英語によるディスカッションを行ないました。留学生にはこれに特に興味をもったようで『日本人は何でも真剣に集中してやる』『日本人は常識的』と言う印象を受けたようです。
 また、昼食は本校生徒も一緒に車座でお弁当を食べたのですが、これには留学生も『みんなでお弁当を輪になって食べるのが珍しい。』と言う感想でした。
 本校生徒とすっかりうちとけた交流は、留学生にとっても、たいへん有意義で楽しいものだったようです。
 書道で習った作品展を行いました。慣れない筆づかいで初めての書道にもかかわらず、どれもみなすばらしい出来栄えの作品でした。展示された作品に生徒や地域の方々が投票を行い、なかでも優秀なものに賞が与えられました。
インパクト賞 書家で賞 画家で賞
 午後、「Sing & Dancing」と銘うって留学生と勝高生が一緒になって、歌を歌ったり、ギターの演奏をしたりしていましたが、だんだんと盛り上がり、持ってきていた好きな楽曲を鳴らし、それに合わせてダンスをしたりと大変盛り上がって楽しいひと時を過ごしました。
 アメリカと日本の国籍の壁を越えた、心と心のふれあいを感じるような、素晴らしいEnglish Dayとなりました。

◆ 7/17(火) お琴体験 ◆
 午前中3時間利用して筝曲の勉強をしました。本校には筝曲部が有りませんので、落合高校筝曲部の協力をお願いし、10面の琴をお借りしました。そのうえ、講師の豊岡先生のご協力もいただけました。この場を借りてお礼申し上げます。
 日本人でも接する機会の少ない琴の練習でしたが、『お琴はとても楽しく大好きになった』『自分でも琴を買いたい!音色がとってもCool!』『見た目は重そうだったけど、軽かった』『「つめ」をつけるのが面白かった』と色々な感想が聞けました。
 この後、自主練習を行い19日の送別会の場で、筝曲の発表を行ないます。

◆ 7/17(火) 吹奏楽部演奏会 ◆
 留学生歓迎のコンサートが吹奏楽部によって開催されました。曲目はコンクールの曲・君の瞳に恋してる・涙そうそうの3曲で、「涙そうそう」の時は沖縄の平和を願う歌という事を理解してくれていました。部員たちの心のこもった演奏に、留学生から自然に手拍子が出るほど、盛り上がりました。

◆ 7/18(水) 草木染体験 ◆
 "勝山のれんの町"で活躍されている加納さんの指導を受けて草木染めに挑戦です。染料が衣服に付かないようにレインコートとナイロン手袋を身につけ、作業を行ないました。濃さの違う2色の藍色の染色液に絞りを行なった手ぬぐいを浸して思い思いの作品を制作しました。出来上がった作品をみんなで見せ合っていました。
 作業は大変楽しく興味深かったけれど、臭いはひどかったそうです。
 加納さんからは『絞る作業はひとりひとりの性格がでて、おもしろいなぁと 毎回思います。思ったように出来た子もいればそうでない子も いたでしょうし、なかなか楽しんでくれたのではないかと 思っております。 』との講評をいただきました。

◆ 7/19(木) 送別・研修発表会 ◆
 あっという間の留学期間でした。終業式の後、最後の行事の「送別・研修発表会」が行なわれました。
開会の挨拶に続いて、筝曲の発表で「さくら」の演奏が行なわれました。演奏前に円陣を組んで心を一つにして合奏を行ないました。短期間の練習でしたが、指導してくださった豊岡先生も絶賛するほどの腕前を披露してくれました。
 次に、English Dayに参加した生徒と留学生が一緒に「Hey Jude」を歌いました。日米の学生が一つになっての歌声を聞かせてくれました。
 校長、勝高生徒代表が英語での挨拶、そして留学生代表は日本語での挨拶でした。『皆さんのおかげで、とても幸せな気持ちになりました。家にいるように、とても心地よく過ごすことができました。たくさんの友達も出来たので、帰るのがとても寂しいです。本当にありがとうございました。』としっかりした日本語でお別れの挨拶をしてくれました。
 閉会後は、全校生徒のあたたかい拍手に送られて会場を後にしました。

◆ 7/20(金) 神庭の滝 散策 ◆
  公式行事の最後として、名勝「神庭の滝」を散策に行きました。滝までは車での移動でしたが、アメリカでは見られない曲がりくねった道路に、驚いていました。
 滝を見たときは、想像していた以上の滝の高さだったらしく非常に驚き、喜んでいました。また、名物のサルが出てきたときも怖がる留学生、面白がって後をついていく留学生とさまざまな反応を見せていました。
 そして、最後の公式行事ということで全員、感慨深かったようです。

◆ 7/22(日) 勝山出発 ◆
 長かったようであっという間の2週間でしたが、お別れの朝が来ました。留学生を見送るためにホストファミリーの家族全員が早朝の勝山駅に集合しました。
 留学生、勝高生双方とも目にいっぱい涙を溜めて別れを惜しんでいました。また、留学生からホストファミリーの保護者を「おとうさん」「おかあさん」と日本語で呼ぶ声も聞こえました。すっかり家族の一員になっていたので余計に別れがつらかったのでしょう。
 ホストファミリーの生徒からは、「今度はこっちがラキンタ高校に行きます。」との声も聞かれました。
 今回のSPAも無事に終了しましたが、関係各者の協力なくては成功しなかったと思います。この場を借りてお礼申し上げます。