平成18年度から始まり、今年で5回目となった吹奏楽部恒例の定期演奏会が6月6日(日)に勝山文化センター・ポンテホールで開催されました。

 13時の開場時間には、多くのお客様が受付に並ばれて、ホールが開くのを今か今かと待っていてくださいました。部員の保護者は言うに及ばず、親戚、友人知人、近隣の中高校生、勝高OB・OG、先生方、一般のお客様など約350名の皆様が来場して下さいました。
  春から入部した新入部員にとっては初の大舞台、そして3年生にとっては最後の舞台、そして2年生にとってはこれから吹奏楽部の主軸となる節目の舞台、とそれぞれの思いを胸に各部員がコンサートに臨んでいました。
 吹奏楽部定期演奏会は3部構成になっていて、オーソドックスな吹奏楽・各楽器を生かしたアンサンブルの部、そして観客の皆様と一緒に音楽を楽しもうという部、それぞれの特徴を十二分に楽しめるものです。部員たちによる構成の妙も毎回の見所の一つとなっています。最後は観客の皆さんも一緒に楽しんでいただけるカジュアルな演奏の部、どの構成も非常にしっかりと組んであります。
 まず、世界まる見え!テレビ特捜部のテーマでおなじみ「ハリウッド万歳」の華やかな音楽で始まった第1部。2曲目はイスラエル舞曲をモチーフにした「RIKUDIM」、3曲目は昨年度の岡山県吹奏楽コンクールで金賞を獲得した曲「ブラックジャック」を2、3年生のみで演奏しました。しっとりとしたメロディーからダイナミックに展開される演奏に観客席から大きな拍手が沸いていました。
 そして、休憩をはさんで第2部。部員全員で演奏する吹奏楽とは異なり、各楽器の音色も味わえるアンサンブルステージです。。最初に登場したのは金管八重奏のトランペット・ホルン・トロンボーン・ユーフォニウム・チューバによる「シチリアーナとファンタジア」。吹奏楽部の主役となる楽器たちのきらびやかな演奏をしました。続いて、木管三重奏フルートとクラリネットの爽やかな音色で「Grand Trio」を演奏しました。そして、金管全員による「Rhapsody in 鈴」・・・ディープパープルの曲を巧みにアレンジして金管色に飾られた演奏は客席にも入ってのダイナミックな物でした。
 第3部ラストは、フルート三重奏による「ディズニーメドレー」フルートの澄み渡った音色がディズニーの世界をステージ上に広げているかのようでした。
 最終ステージ第3部は、勝高吹奏楽部定期演奏会の目玉ともなっているバラエティにあふれた演奏です。まず、アニメメドレーと題して「スタジオ ジブリ」の映画から「久石譲」氏の楽曲の演奏を行いました。演奏前にジブリ映画「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「となりのトトロ」の登場人物が寸劇風に出てきて演奏にひとあじ楽しさを加えました。出演者も結構なりきって楽しんでいました。客席からも笑い声が上がっていました。楽しい余韻を残したまま演奏に移りました。中にはキャラクターのままで演奏をしている部員もいました。トトロはトトローンボーンとか…(^_-)-☆
 最初から最後まで、久石譲の音楽で表現された宮崎アニメの世界がステージ上だけでなくホール一杯に広がっていました。
 引き続き、これも定番になっている「青春プレイバック」。少しでも多くの世代に楽しんでいただけるように1977年の『銀河鉄道999』、1989年の『M』、1999年の『Loveマシーン』、2000年の『TSUNAMI』と年代別に選んだ楽曲を歌を交えて演奏しました。Loveマシーンでは観客席も一緒に腕を振ってノリノリで楽しんでいました。
 続いて「いきものががり」の『YELL』昨年のNHK全国学校音楽コンクールの課題曲にもなったこの曲を合唱も入れて演奏しました。3年生は最後のコンサートということもあり万感を胸に一生懸命歌っていました。

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 最後の曲が終わっても拍手が鳴り止まずアンコール曲に入りました。中庭コンサートを始め、絶対に外せない曲『勝手にシンドバッド』この曲で本当のラスト演奏でした。高校生の若さあふれる演奏は、楽器と一心同体になった、はちきれんばかりのアクションをしながら吹奏楽部全体のパワーをこれでもかというほど感じさせてくれました。最後の演奏が終わった部員たちには、3時間のステージをやりきったという達成感で、清々しい笑顔があふれていました。
 コンサートが終わり、観客の皆様を送り出していく時も口々にかけられる暖かい言葉に、部員たちから感謝の言葉が返されていました。1年生は今回が高校生になって最初の、そして3年生にとっては最後のコンサートになりました。2年生が中心となり、企画から裏方の準備などを含めこの日の演奏まで、様々な苦労を経験しながらやってきました。
 これからも演奏会、コンクールと多くの舞台が予定されていますが、この定期演奏会での経験を糧(かて)に、吹奏楽部全員で切磋琢磨しながらがんばりたいと思います。

 また今回のコンサートには、地元真庭市の多くの企業、商店から応援していただきました。そして、当日の運営には吹奏楽部の卒業生の協力が有りました。多くの方々に応援されながら演奏できることに感謝するとともに、地域に貢献できる活動、卒業生の名に恥じない活躍をしていきたいと思います。この場を借りてあらためてお礼申し上げます。

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