製作意図
「なぜ作ったの、か?」

「未知」「緊張」「書く力」
「変わるもの、変わらないもの」

「情報発信の責任」「働くということ」


その1 大人と話す
私たちは学校生活のほとんどを校内で過ごし、人間関係も、友達・先生に限られています。就職内定者は半年後には実社会で働きます。そこでは知らない人と話をすることが多くなります。未知の人といかに上手にコミュニケーションを図ることができるかはビジネスの実践力にもつながってくると思います。この取り組みを通じて教室では得ることの出来ない緊張感や現実感を経験しました。そして、お店の方へのインタビューでは1時間近く話しをしました。学校生活での慣れてしまった服装や言葉遣いに気をつけ、ドキドキしながら訪ねるとてもよい経験になりました。
その2 働くということ
商業科で学ぶ私たちは、経済や家計のしくみについて学習しています。ただ、仕事場に行って、給料を得るだけではなく、それぞれの店には歴史や個人の思いがあると思います。まだ実社会に出ていない私たちが、学習できることとして実際のビジネス社会で働いている先輩方にできるだけたくさんのお話を聞く機会を増やすことが大切だと考えました。

          ↑インタビュー時のメモを文章に起こしたもの。挿入する写真も考えて、イラストを描くなどの工夫
その3 調べて書く
どのような仕事についても「調べて書く」力が必要だと考えます。聞いたことや、調べたことを論旨が通るようにまとめ、他人が理解できる文章を書く力・・・知識や技術を身につける学習よりも、総合的で、1〜2時間では培われないことだと思います。
インタビューの内容を的確にメモし、文章に起こす。ボイスレコーダーやビデオがある中で「人に聞いたことを思い出しながらまとめる」シンプルに見える作業もメモのコツや、文章力が必要です。そして、人に伝わる文章に起こしていく。地味ですが、一番難しい作業となりました。

その4 縦のつながり
授業はいつも同級生と一緒です。今回は学年を超えて総勢63名で作成しました。3年生が企画やインタビュー先との交渉、そして、1、2年生がインタビューに出向く。もちろん、3年生もインタビューにも出向きます。また、3年生が先行してインタビューを行い、ホームページを作成することで、1,2年生にそのノウハウをアドバイスします。他には、ホームページ作成の技術的な支援として入力しやすいようなテンプレート作成やページの微調整も行いました。また、交流掲示板を設け、携帯電話からメールで各学年の進捗状況や感想を書き込むことも行っています。

その5 勝山として残したい
     もの

来年から市町村合併により、勝山町は「真庭市」になります。時代の流れと共に「変わるもの」がありますが「変わらないもの」もあるはずです。勝山として「変わらないもの」を一人一人の言葉として確認し、デジタル化して永遠に残す。それがホームページ作成で出来ることです。そして、勝山で学ぶ高校生として、勝山に受け継がれている文化を勝山の方から学ぶこと、そして、その「思い」を広げて、つなげていくことが出来ると考えました。
その6 情報発信者
     としての責任

携帯電話の利用も当たり前となり、私たちは情報社会に生きています。個人がホームページなどを持ち、情報を発信を行っています。今回、実際にホームページを作成する学習を行い、その中で個人の名前や写真が公開されることがどんな意味を持つのか深く考えるきっかけとなったと思います。

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