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勝山の土産も心も「ほんまもん」

のれんのデザインの話に花が咲く♪
町並み保存地区
やあとうせ
喜志家
真庭郡勝山町勝山

「やあとうせ」とは!?


創業のきっかけを教えてください。

4年前に
観光客相手のお土産屋の専門店がなくて、町の議員をやっとったけん、活性化のためにもお店を出さにゃーいけんと思ったんじゃ。それで、家を借りてお雛まつりに間に合うよう2000年2月24日に始めたんじゃ。 
  


仕事の中での苦労は何ですか?

そーじゃなぁ、
お客さんに喜ばれる品物を売るのが一番大変じゃなぁ。同じ店でも内容の違うお店にせにゃーいけんじゃろ。だから、自分で歩き回って目で見て、気に入るものしか仕入れてないんじゃ。商品を探すのが苦労。勝山では売ってないものを売るようにして他の店と競合せんようにしょーるんで。でも、勝山の特産品はどの店とも一緒になるけぇ、仕方ないけぇな。  

仕事の中での喜びは何ですか?

大阪や京都の方からお店に何回も来てださることじゃな。若い人が「おじさん、この前買ったさば寿司おいしかったから、また来たで!」って言ってくださることが本当に嬉しかったなぁ。やっぱり、「ほんまもん」を自信を持って売ることがええとおじさんは思うな。





 「ほんまもん」ばかりの品揃え







「元気」になる言葉、本などはありますか?
やっぱり、人を裏切らない。これが一番じゃな。裏切るってことはガックリくるじゃろ??「あれだけ信じとったのに・・・。」とか思うけぇな。やっぱり、人は裏切っちゃいけん。 


お店の「元気」は何ですか?

勝山全体の「元気」は活性化の意味だったらのれんお雛まつり喧嘩だんじりがあるかな。

あとは、おもてなしの心とあいさつ。町並み保存地区の通りを見ても、ゴミが落ちてなかったじゃろ?きれいな所じゃけぇ、お客さんもよぉ来てくれる。
お店の「元気」は力が出たり、健康のになるもので言えば、糖尿病の人は糖分をひかえんといけんけど、おじさんのとこで売っとる砂糖は糖尿病の方でも食べていただける砂糖じゃけぇ人気じゃな。


勝山の魅力はどんなところですか?

やっぱり、美しい自然が一番の魅力じゃろぉ。川や山がなんともきれいじゃな。それに、勝山は遊歩百選に選ばれるくらい人気で、去年は3つくらい表彰されたんで。で、全国で8ヶ所大賞が選ばれるのがあるんじゃけど、勝山はその8ヶ所に入って、大賞をもらったんで。


観光客の人に人気の商品はなんですか?
ようかんとカステラ、しいたけも人気じゃけー、よく買うて(こうて)もらうなぁ。あとは、婦人会のみなさんが作った山ウドやしいたけのつくだ煮も人気じゃな。


勝山ならではの物、お土産の品は何ですか?

やっぱり、竹細工じゃろうな。勝山の竹細工は昔、家で使ってたやつのちょっと小さめのなんじゃ。それと、店ではぶどうを売っとるんじゃけど、実は勝山で作っとるぶどうの方が気候や気流の関係で岡山で作っとるぶどうより甘いんじゃ。あと、新高梨もあるよ。



お店の名前の由来を教えてください。
元はこの店は旅館で岸屋と言う名前だったんじゃけど、全部一緒じゃ味がないんで、喜ぶの「喜」に志すの「志」で家をつけて喜志家に改名したんじゃ。
「やあとうせ」の意味は、昔、武士が家に入ってくるとき「やあ通せ」って言ってた言葉と、勝山の昔からの踊りの“千代万歳豊年踊り”の中で、「やあとうせ」って言うんじゃけど、それとかけてみたんじゃ。のれんの模様も“千代万歳豊年踊り”の一部なんじゃで。


こののれんに込めている思いは?

もてなしの心と勝山のものを知ってもらいたくて、こののれんにしようと思ったんじゃ。よく観光客の人に「この模様は盆踊りか何かですか?」って聞かれるんじゃけど、「これは勝山に伝わっている踊りで“千代万歳豊年踊り”なんですよ」って観光客の人と話すキッカケにもなるじゃろ。その踊りは無形文化財の指定も受けていて、「やあとうせ さっさ」という合いの手が入りながら踊るんですよって。



今と昔で観光客は変わりましたか?

人数が減りだしたなぁ。神庭の滝には年間で30万人以上じゃったんじゃけど、だんだん減りだしとるみたいじゃしなぁ。湯原や久世にも自動車道が通っとるから下道を通らずに自動車道で米子などに行ってしまうから、勝山を通り過ぎてしまうけんな。でも、今はみんなで頑張った。年間35〜6万人の人たちが来られるけれど、50万人に増やしたいなぁって思っとるんじゃ。観光客の人で最近は若い人が多いなぁ。20代前後の若い人が大勢、来てくださるようになったなぁ。

観光客が話題にされる勝山はどんなとこですか?
静かできれいな町で親切なところおもてなしの心がやっぱり話題になるなぁ。

真庭市になりますが、勝山への思い、残していきたいものはありますか?
やっぱり、勝山の心、気持ち、もてなしの心と親切な町。そして、ほんまもんの品を自信を持って売るということじゃなぁ。

勝山ならではのおいしさ勢揃い!


竹細工も豊富です。

私たち2人は、クラスの中で一番長くインタビューを行ったグループでした。初本さんのお話、商品のひとつひとつ、勝山のこと・・・いつまでもいつまでもお話を続けていたいと思いました。
本当にたくさんの新しい発見をありがとうございました。


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