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勝山の「思い」も乗せて走ります。人力車の松本さん

勝山町
人力車
まつもと

真庭郡勝山町勝山

学校の南門を出てすぐ、松本さんのお宅があります。
平日には止まっている人力車を横目に登下校しています。
今回は、気になる人力車はどのような方がどんな思いを乗せて走っているだろうか・・・訪問しました。

創業のきっかけを教えてください。

通信情報企業を3年前(55歳)で退職し、のれんの町並み勝山に似合って、勝山の活性化・町おこしになるものは何か考え、一昨年4月に『人力車』がいいと思い始めました。学生時代から30年余りサッカーで鍛えて体力に自信があったのもきっかけです。

仕事の苦労は何ですか?
大きい人が2人乗られると上げ下げや坂道、炎天下や雨天の日なども大変です。乗車最高体重は1人で123kg、2人で165kgです。200kgを超えたら無理です。人力車にはブレーキがないので、最初の頃は坂道はあわてました。事故は起こしたことはありませんが、注意しています。

喜びは何ですか?
観光客の方や地域の方に好評なのが嬉しいです。今春で3年目をむかえ、結婚式やイベントで各地から出張依頼が続いたり、2回、3回お客様が来てくださると嬉しいです。


お客さんの年齢層を教えてください。
お客さまは、70〜80歳の方が多いですね。次に50〜70歳の方や、20代のカップルの方も増えてきました。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に乗られるお孫さんも多いです。30〜40歳の方は恥ずかしがって写真を撮るだけの方が多いです。あと、結婚式で呼ばれることがあります。




勝高でも、サッカー部の先輩でもある松本さん

人力車へのこだわりは何ですか?
勝山喧嘩だんじり、と同じ法被に、地下足袋と提灯に加えて、編み笠
で年中元気です。人力車重量は、93kgで、作るのに45日ぐらいかかります。90%は静岡県で作られますが、この人力車は倉敷で作りました。お客さんを乗せているときは質問にすべて答えられるように勉強しています走って終わるだけでなく、お客様の記念に残したいのです。
また、お客様のカメラで人力車をバックに、お客様と車夫の私も入って家内がシャッター切りをします。夫婦人力車は”オンリーワン” 全国で一ヶ所のみだと思います。


1日で一番走った距離はどれくらいですか?
最高で15〜16km
です。普通は7〜8kmです。人力車運行は3月から11月末の土、日、祝日の10時〜16時、平日は予約のみです。真庭郡のイベントにはほとんど出ています。県内どこでも出張します。湯原温泉に9月中旬〜11月末の毎週土曜日午後3時〜9時には人力車で温泉街を運行しています。

どんな高校生でしたか?

中学生の頃からサッカーをやっていたので、全国高校サッカー選手権大会3年連続で出場して最高ベスト8まで行き夢を達成しました。これは今でも岡山県代表の最高記録です後輩があとに続いてほしいです。

 町内色んなところで
  松本さんに会えました。









運行区間                    
   勝山駅前〜役場前〜木材ふれあい会館

勝山の魅力を教えてください
町並み保存地区等のおもてなしの心や、人情がよいところです。お雛まつりのときに町全体でおもてなしをするところが良いですね。のれんなども魅力です。

元気になる言葉を教えてください。
平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の「わしがやらねばたれがやる。今やらねばいつできる」や、サッカーで言えば「練習で泣いて試合で笑え」あと、やる気&努力!!

勝山の元気スポットは何ですか?
町並み保存地区と人力車と何と言っても、10月19日、20日の勝山喧嘩だんじりですね。町民が燃えます。


これから真庭市になりますが、勝山への想い、残してゆきたいものを教えてください。
来年3月31日に合併して真庭市になりますがだんじりお雛まつりもみじ祭り・のれん・盆踊り・等の行事を大切に残していきたいですね。勝山の交流人口を50万人を目標に勝山の役に立ちたいです。

松本さんはお話の中で、勝山のためになることがしたいと何度も言われていた。勝山が大好きなんだということが感じられた。僕はそこまで自分の町が好きじゃないし、自分の町のために働くことなんか考えたことがない。みんなが好きと言えるような町になってほしいし、これからは自分も関わっていきたい。
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