平成22年6月15日(火)〜18日(金) 岡山県立勝山高等学校 2年生
国内班 : 東京・千葉
 家族や教員に見送られながら、4台のバスが勝山を7時半に出発し一路伊丹空港に向けて進んでいきました。伊丹からは空路で羽田へ飛び、昼過ぎに羽田に到着。そして初日の目玉である東京ディズニーリゾートでディズニーランド組・ディズニーシー組に別れ、日本最大のリゾート施設をエンジョイしていました。夕食も園内の施設で自分たち思い思いのメニューを選択して、「自分達で決める」事を学べたと思います。

 また、出発前から心配されていた天候も、若干の雨模様でしたが大きな崩れは無く、アトラクションを楽しめたようで生徒たちは満足していたようです。十分楽しんだ後、初日の疲れを癒すためホテルへと向かいました。
 2日目はコース別研修の日として、4つのコースに別れて研修と観劇を行いました。
 Aコース:『知的好奇心と遊びゴコロを満足させるコース』「最新科学を体験(アシモに会おう!)し、新聞社の裏側を覗き、おシャレな街を体験。」(日本科学未来館、お台場自由散策、毎日新聞社、恵比寿ガーデンプレイス)観劇:「余命1カ月の花嫁」
 Bコース:『歴史と近未来発見コース』「日本・東京の歴史を学び、現在・未来について体験し将来について考えよう!」(江戸東京博物館、靖国神社、遊就館、フジテレビ、みなとみらい・横浜中華街)観劇:「キャッツ」
 Cコース:『新参者コース』「西洋から浮世絵まで美術館巡り。知的好奇心を持ってぶらり散策。」(ジブリ美術館、上野散策、国立科学博物館、国立西洋美術館、表参道散策)観劇:「サウンド・オブ・ミュージック」
 Dコース:『芸術科学コース』「芸術を極め、科学を探求しよう。」(東京国立博物館・国立科学博物館、科学技術館、築地、お台場自由散策、パナソニックセンター)観劇:「ルミネTheよしもと」

 以上のバラエティにあふれたコースをまわり、東京の実体験とふだん見ることの出来ない舞台等を堪能していました。各コースとも興奮冷めやらぬ様子でホテルへと帰着しました。
 そして3日目。この日は生徒達が自分で立てた計画に沿って東京を感じるという、いわば修学旅行のメインイベントとなる班別研修の日です。1班5名から8名の構成で24の班に分かれて、ホテルを出発していきました。8時半にホテルを出てから、16時半に集合するまで8時間という長時間、自分たちで考え、判断し行動するという自主性が非常に重んじられる研修です。班の友人たちとの協力や話し合いが非常に重要であり、仲間の大事さを教わったことと思います。

 集合後に、東京湾を巡りながら船上でテーブルマナー付夕食をとり、また一つ知識が増えました。
 4日目を迎え、いよいよ最終日となりました。旅行最後の朝食をとりバスに分乗して、最後の見学地である日本の中枢「国会議事堂」へと向かいました。ふだんテレビでしか見ることができない場所の見学に、生徒たちも興味津々でした。
 そして、議事堂を出発してから羽田までの道のり、車窓から最後の東京の景色を眺めつつ4日間の修学旅行の思い出をかみしめていました。羽田から伊丹、伊丹から勝山と無事に帰ってきました。
 一生に一度の高校の修学旅行、4日間という短い期間ではありましたが中身の詰まった修学旅行になったかと思います。この旅行が高校生活の大きな思い出と糧となることを願ってやみません。

海外班 : シンガポール・マレーシア
 15日、まだ薄暗い早朝5時海外組20名の生徒が3泊4日の修学旅行へと出発しました。最終目的地は「シンガポール」まずは、関西国際空港へとバスは進んでいきます。参加生徒は空港が近づくにつれ気持ちが引き締まり、まだ見ぬシンガポールに思いをはせていました。

 関西空港で諸々の手続きを済ませ、いざ搭乗。出国審査ではセキュリティチェックなどで外国に行くという実感を味わったと思います。シンガポールまでは7時間の空路です。機内食も経験し、無事にシンガポールの地「チャンギ国際空港」に到着しました。
 到着後、長旅の疲れの癒しを兼ねて、マーライオン公園で休息を取りました。旅行前に習慣や法令の違い等数々の注意を聞いていましたが、実際に来てみるとどういう感じだったでしょう。マーライオンを見てシンガポールに来たという実感を味わっていたと思います。

 その後シンガポールでの初めての食事として、マレー料理に舌鼓を打っていました。食事後ホテルに入ってから、翌日以降の行事を楽しみに就寝となりました。
 2日目、今回の修学旅行のメインイベントとも言える一日です。国内班同様、4つの班に分かれて、生徒たちが色々調べて計画をたてたスケジュールに従ってシンガポール市内を回ります。当然生徒たちだけでは無理があり、安全上の面もあり地元シンガポールの大学生が案内人としてサポートしてくださいました。当日は、かなりの大雨で一部の道路では冠水しているような状況でしたが、上記の大学生のサポートのおかげで無事に班別研修を終えることが出来ました。

 班別研修を終えて、いったんホテルに帰還した後地元の方々との交流会が行われました。市内の北部のイオ・チュー・カン地区にある「Yio Chu Kang Community Club」という地元の文化コミュニティクラブです。生徒が到着するとフォークダンスで迎えてくださいました。盛大な歓迎に生徒は驚きつつも、一緒に楽しく踊り早速うちとけていました。

 あちらのコミュニティは、子供から大人まで地域全体が一体となり、積極的に地域活動に励んでおられます。中学生の出し物や、子供たちのパフォーマンスなども楽しく見せてもらいました。また、地元の食べ物で日本のちまきの様な珍しい物や他の色々な物も食べることが出来ました。

 こちらからは、生徒たちが作成した岡山を紹介するパワーポイントによるプレゼンテーションを行い、双方の文化の交流に役立てたかと思います。大変中身の濃い2日目はこうして終了となり、ホテルへ帰り床につきました。
 3日目、この日はマレーシアへの旅となりました。国が違うので当然入出国手続きもあります。日本では味わえない、陸続きの国境越えも良い経験だったと思います。マレーシアではマレーシア人の村のモスク(寺院)を見学後に昼食、その後再び国境を越えシンガポールへと戻り、シンガポール島内市内観光を行いました。東南アジアの自然や文化に触れられる最終日でもあり、少しでもたくさん見ようと張り切っていました。

 シンガポールの最後は、ウルウルサファリで夕食後、ナイトサファリツアーで夜のサファリに驚嘆の声を上げるものもいました。また、シンガポール最後のイベントでもあり終わりを惜しんでいました。

 シンガポール出発は深夜となるので、サファリ後そのままチャンギ国際空港に向かい出国手続きをして、長いようで短かったシンガポールとのお別れとなりました。離陸後、生徒たちはシンガポールの灯りを見ながら思い出にふけっていました。
 明けて日本到着。早朝の関西国際空港に降り立つと、日本に帰ってきたという実感とシンガポールでの事が入り混じって不思議な感じがしました。予定では、王子動物園の見学でしたが、天候の具合が良くなかったので神戸中華街の散策をし昼食をとり一路勝山へと向かいました。勝山に近づくにつれ、今回の修学旅行の思い出がいっそう思い起こされて、貴重な経験だったことを実感していました。

 今後の生活にとって、この経験が生かされることがあればよいと思います。

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