S先生の筋肉栄養学 〜ビタミン?ミネラル?なぜ大事?〜
勝高の筋肉担当S先生による、健康と筋肉のための栄養学コーナーです!
ボディビルダーには解剖学・運動生理学・栄養学の知識が必須なのだそうです。
栄養について学び、健康な心身と筋肉を養いましょう!
今回のテーマは「ビタミン・ミネラルの重要性」です。ではどうぞ!
先日、寮に入っている生徒と話をしているときに
「先生、寮のご飯はキノコやワカメがいっぱい入っていて、ちょっと嫌です」
というコメントを聞きました。
確かに高校生からするとキノコやワカメよりも肉などをたくさん食べたいと感じるかもしれませんね。
しかし、それらの食材は健康的に、そして筋肉的にも必要不可欠なものなのです!
キノコやワカメを積極的に献立に入れてくださる寮の調理員さんはさすがすぎます!
その理由が今回のテーマであるビタミンとミネラルの重要性です。
この重要性を理解されている寮の調理員さんは、実はボディビルダーなのでは…?

「筋肉的に重要なのはタンパク質ではないのか?」と思われるかもしれませんので、
ビタミンとミネラルの働きについて確認します。
ビタミン・ミネラルにはカロリーが含まれません。
食品の中でカロリーを含むのは、タンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素のみです。
しかし、ビタミンとミネラルは三大栄養素が体内で分解・合成されるときの手助けをします。
つまり、ビタミンとミネラルが不足すると、体の中で栄養素が上手く機能しないのです。
例として、家の建設現場をイメージしてください。
家(=人間の身体)を作るには、材料(=主にタンパク質)が必要です。
しかし、いくら良い材料を大量に仕入れたとしても、
大工さん(=ビタミン・ミネラル)がいなければそれらは家になることができません。
普段の食事で肉や魚などは意識して食べるけれども、ビタミンやミネラルを軽視しているというのは、
材料ばかり仕入れて大工さんを雇わない建設現場のようなものです。
しかも、摂取しても使われなかった栄養素は脂肪として蓄えられたり、体外に排出されたりするので、
結局材料を無駄にしていることにすらなります。
特に運動をしている人は、ビタミンとミネラルを意識的に摂取する必要があります。
運動中に体内のビタミンやミネラルは消費されていますし、その後のリカバリー(回復)にもそれらが
必要なのです。
プロテインのサプリメントにもビタミンが添加されている商品が多いのですよ。
そんな縁の下の力持ち的なビタミン・ミネラルを多く含む食品が、野菜・キノコ類・海藻類なのです。
これらの食品が不足すると身体作りは上手くいきません。
筋肉をつけるにも、脂肪を減らすにも、ビタミン・ミネラルが欠かせないのです。
ビタミン・ミネラルは身体作りの名脇役、いや影の主役!
野菜・キノコ類・海藻類を食べて、最強の身体を手に入れましょう!
次に寮の調理員さんにお目にかかった際には、
「もしかして、同業者(ビルダー)の方ですか?」と聞いてみたいと思います。