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勝山の歴史のそばに御前酒あり 創業200年!! | ||
町並み保存地区 辻本店 真庭郡勝山町勝山193 (0867)44−3155 |
今までは格子からのぞき見しかできなかった・・・ |
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時々、辻本店の前を通るのですが、どんなお店かなと気になっていました。家でもよく、「御前酒」というお酒を見たり、看板で見かけたり・・・この機会に是非、御前酒の謎(高校生にとっては)を調べたいと思いました。のれんをくぐると・・・ 創業のきっかけを教えてください。 創業は江戸時代後期の1804年。今年で200年になります。もともとは呉服屋を営んでいたのですが、長男の辻弥兵衛という人が殿に献上するお酒を造り始めたのがきっかけですね。 |
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仕事の上での苦労を教えてください。 お客様にどのようにしてお酒を買っていただくかです。気持ちよく買っていただきたいですからね。 仕事の上での喜びを教えてください。 お客様が喜んで商品を買ってくださった時ですね。最近の人気商品は日本酒では大吟醸「馨」や焼酎「おいさぁ」が人気です。「おいさぁ」は勝山の秋のお祭り「喧嘩だんじり」の時の掛け声をそのまま商品名にしたもので、大変喜ばれております。 |
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「おいさぁ」10月19日から二日間、 勝山の町にこだまします。 |
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「御前酒」のブランドを守るためのお酒造りの工夫を教えてください。 味がよくて、価格の安いものを作っています。無添加で米だけで作る「純米酒」というものを造っています。 蔵のすごい彫刻の意味は何ですか。 あれは「こて」というもので作られたものです。昔は左官屋さんたちがその腕を競っていたそうです。龍など水に関係のあるものを作ることで蔵が火事にならないようにという意味があります。 広告やHPもとても見やすく出来ていますが、社員の方が作られるのですか。 広告のデザインは社員で考え、業者さんに作ってもらいます。ホームページは会社の担当者が作っています。9月に入ってからはインターネット販売の方法をショッピングカートにリニューアルしました。今まではメールでの注文などでしたが・・・ 注文は北海道などからもあり、インターネットの力はすごいなと思いました。また、海外の業者からも問い合わせがあるなど、かなり広い範囲です。 |
なまこ壁と蔵の扉・・・ |
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他のお店や企業の勉強をされたり、逆に見学に来られることもあるのですか。 ホームページで見たり、いろいろ参考にしています。また、社内で勉強会を開いたりしていますね。他には、外からは酒屋さんの社員旅行とか観光会社が取材にきたりしますね。それと、インターンシップで食品関係などに就職を希望する学生さんが1週間ほど来られたりしています。 勝山の魅力を教えてください。 町の人が元気で活気があり、祭りなどで一致団結できるところですね。いわゆる「町民魂」ですね(笑)。それに、みんな仲良しで、先日も手巻き寿司パーティーと称して飲み会をして、なにか理由をつけてはするのですが、みんなでいろいろと楽しく話をしますね。 |
元気になる店内中央のたるみこし・・・ |
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![]() 寅さんロケ風景の写真 |
![]() 全国各地へ・・・ |
![]() まるで資料館のような店内 |
元気になる言葉を教えてください。 言葉は・・・「やってできないことはない」「やればできる」ですね。 あと、そこにある「たるみこし」を見ると元気が出てくる。これを見てがんばろうと思いますね。 勝山の文化ともなっている「おひなまつり」のきっかけは辻さんとお伺いしましたが、どのようないきさつだったのでしょうか。 最初は絵や写真のギャラリーを開いていました。その作者の中に、人形(ひな人形)を作られる方がいらっしゃって、如意山房で西蔵のお客さんを招待して行いました。そして、このご近所の方にも声をかけてみると、みんなそれぞれ「家にもひな人形はある!」という話になって始まりました。人形展を見られて、ひな人形をもって来てくださる人もいました。最初は山本町が中心だったのですが、だんだん年を重ねるごとに広がり、今年は川向こうにも広がっています。人に見せて喜んでもらうのが好きな人も多く、また、昔の思い出話をするなどの楽しみが広がった理由でしょうね。 最後にもうすぐ真庭市になりますが、勝山に残したいもの、想いなどありますか。 祭りを残したいですね。「喧嘩だんじり」 あと、勝山町民の「町が好き」という気持ちと「町民の仲のよさ」ですね。 |
「買う」と「食べる」を一度で楽しめるエリア 酒蔵レストラン西蔵です。 |
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![]() お酒ということで高校生である私たちにとっては未知の世界でしたが、一歩入ってみると、お酒の資料館のような感じがしました。棚に並んであるのはスーパーなどでも見覚えのあるお酒もありました。その中でも「おいさぁ」という商品は勝山のお祭の喧嘩だんじりの時の掛け声から来ているのだそうで、勝山の「つながり」の強さに感動しました。 |
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