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おひなさまが運んでくださる出会いがいっぱい
町並み保存地区
中尾さん

真庭郡勝山町勝山





「ちょっとみてぇ」前日にアポイントを取りに行ったグループがのれんの写真を撮らせていただくために「こんにちはぁ」と玄関を開けてみると・・・・そこには大勢のお雛様が・・・。
ホームページのテーマは「お店の元気」といえども、構わない。
どうしてもお話がお聞きしたいとみんなの意見が合致し・・・明日の先行取材班にゆだねることに・・・


毎年、「お雛まつり」の時は、自宅を開放されておられる中尾さんのお宅を訪問しました。ご主人は町並み保存地区の役員もされています。元はお寿司屋さんという建物はきれいに整頓されており、シーズンでなくとも、何点かのひな人形が飾られていました。お人形は中尾さんの娘さんのものもあるが、ほとんどは中尾さんの手作りです。作品の中には第3回ひなまつりのポスターに起用されたものや、町として総務大臣表彰を受賞された広報勝山「住民参加のまちづくり 雛まつり特集」に掲載されたこともあります。

ひなまつりのきっかけを教えてください。
御前酒の辻本店さんが如意山房(蔵元の奥座敷)で人形展を開いたのがきっかけ。反響が大きく、そこから広がりました。はじめは規模も小さく、町民のみんなで協力し、何十軒だったのが、今年は150軒にもなった。距離は800m〜1KM。県外からもバスツアーで多くの方が来られます。


     「ねずみの嫁入り」 たち雛           
ひなまつりのお客様さんとの交流   
「ひなまつり」に参加される中での工夫されていることは?
「お雛まつり」に来られる人の中には毎回来られる方が多いので、毎年同じではなくて、自然な感じでディスプレイを変えたり、新しい作品を作っていくこと。今年は
「立ちびな」を作成。来年は酉年にちなんで、にわとりなどのちりめん細工を縫っています。


勝山の魅力は何ですか?
やっぱり
「のれん」です。静かで落ち着いている。小さな城下町でお寺もたくさんある。なんといっても町の人が元気で、老若男女みんなが協力し合いよりよい町にしようとしているところです。来月の10月19、20日は喧嘩だんじり、11月に開催される「もみじ祭」ではよさこいソーランを企画していますしね。また、町の人には手先の器用な方が多く、自分で何かを作る力があることです。


    
   ズシリと重いアルバムから感じる勝山への思い



這子匹のおさん・・・去る



新町商店街の旅館朝日屋さんにも同じ布地が飾られていました。勝山の人の「つながり」の強さはいつまでも変わらぬままであって欲しいと思いました。

訪問日の9月19日の「のれん」です。
このページの壁紙は優しい緑色の「のれん」のイメージです。

元気になる言葉を教えてください。

言葉ではないけれど、お客さんとの出会いです。大阪や東京、さらには東北から来てくださるお客さんもいて、一緒に写った写真を送って下さったり、お土産を持ってきて下さったりする方もいる。これがそう。(右上のペアの宝袋)「お雛まつり」がなければこんな出会いもなかった。その出会いや会話で元気になります。また、広報に力を入れて下さる役場の人にも感謝します。その広報も岡山県の広報コンクールで「特選」となりました。

勝山への想い、残してゆきたいものは何ですか?
勝山ならではのお雛まつり、喧嘩だんじり、もみじ祭などを残したい。予算などの問題も色々あるが、町民が協力して元気を出して頑張りたい。



中尾さんはのれんが大好きで、加納さん(ひのき草木染織工房)ののれんも3枚ほどあり、さらに他にも何枚か持たれています。

三年前のひなまつりの作品で、
這子と9匹の猿がついている「おひなざる」です。苦が去るという意味だそうです。こうした手作りの作品は全て中尾さんの独学です。すごい!!


右の写真は中尾さんの叔母さんの着物が古くなり、最後の残った布を額に入れてあるそうです。お部屋のもの全てにエピソードがあり、いつまでもお話をお聞きしたいなぁと思いました。
中尾さんに町の写真をたくさん見せていただきました。お雛まつりだけでなく、お寺の彫刻の写真などもありました。ズシリと重いアルバムから中尾さんの勝山への大きな愛を感じました。


尾さんは勝山の事やお雛まつりの話をされている時、とても楽しそうでした。心から自分の町が好きなのだと感じました。また、たくさんの作品ひとつひとつにこめられた愛情。私も自分のやっていることを愛せる人になりたいなと思いました












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