katsuko-blog かつこう日記

S先生に聞いてみよう!〜筋トレはスポーツにマイナス?編〜

運動や栄養に関する素朴な疑問について、勝高の筋肉担当S先生に答えていただくコーナーです!

「筋トレで筋肉をつけると、身体が重くなってスピードが落ちるのでは?」

今回はこんな疑問に答えていただこうと思います!

ーS先生、筋肉をつけるとスピードが落ちてスポーツには不利になりますか?

S先生「いいえ、なりません。筋肉が大きくなると体重が増えて身体の動きが重くなりそうだというイメージがあるかもしれませんね。しかし、それならば陸上競技の短距離選手やラグビーで100kgを超える体重のラガーマンがあれほどのスピードで動けることの説明がつきません。筋肉をつけることで、競技に必要な動きのスピードは必ず向上します」注)階級制で体重制限が必要なスポーツは例外。

ーやはり筋トレは重要であると?

「人間を車に例えると、身体はエンジン等を含む車体であり、その身体に司令を出す脳や神経系はドライバー(運転手)です。たとえ運転手がF1のプロドライバーだったとしても、乗っているのが軽トラであればレースでは勝てません。逆に、素人の運転手がとんでもない馬力のスポーツカーに乗ったところで性能を活かせず持て余してしまいます。双方のバランスが大切なのです。

バランスが大切

スポーツには筋トレのような基礎トレーニングと、その競技に必要な動きを習得するための技術練習がありますよね。筋トレは車体の性能を上げる行為、技術練習はドライバーの運転技術を上げる行為に相当します。技術練習ばかりに偏れば、自分のイメージ通りに身体が動かなかったり、筋力不足で成長が頭打ちになったりします。ボディビルダーの行うような全身を細かく鍛え分ける筋トレは不要ですが、腕立て伏せやスクワットなどの基本的なトレーニングは必須でしょう」

ー競技ごとに必要な筋トレは異なりますか?

「突き詰めればそうでしょうが、そんな小手先のことは考えずにまずはスクワットをしてください」

ーやはりスクワット…技術練習ばかりではダメなのですね。

「もちろん筋トレばかりでもダメですよ。身体は立派なのに競技の成績が伸びないというのは、技術練習が不足しているからであり、端的にいえばその競技が下手くそなのです。その場合はドライバーが車体の性能を引き出せていない状態ですから、技術練習をしましょう。

私はそれなりに筋肉がついていますが、未経験のスポーツを急にやっても上手くいかないでしょう。しかし、技術練習をやり込めば、選手として伸びるポテンシャルはあるかもしれません。筋トレで身体を強くして、その強くした身体を技術練習によって競技の動きに落とし込んでいく作業が必要なのです

ーなるほど…でも、筋トレをすると身長が伸びなくなると聞いて不安なのですが。

この令和の時代にまだそんなことを言っている人がいることの方が100倍不安ですね。そのことについてはまた次回じっくり解説しましょう」

筋トレはスポーツ全般において大切であるというお話でした。

では、果たして筋トレと身長との関係性とは?次回もお楽しみに!