S先生に聞いてみよう!〜身近にある最強のトレーニングとは〜
運動や栄養に関する素朴な疑問について、勝高の筋肉担当S先生に答えていただくコーナーです!
今回は「最強のトレーニングとは?」というテーマでお送りします。
では、早速どうぞ!
ーS先生の考える最強のトレーニングとは何ですか?
S先生「これはずばり、農業です!
筋トレ・ランニング・各種スポーツ競技など世の中にはたくさんの体を鍛える運動がありますが、
それらを凌ぐ最強のトレーニングは農業をすることです」
ーどういうことですか?
「ファンクショナルトレーニングという概念を聞いたことはありますか?
ざっくり言うなら「スポーツ動作だけに特化したものではなく、
共通して存在する人間の身体の効率的な動作に着目し、動ける身体をつくること」です。
日常的な動作をスムーズに行うために、全身を上手く使うためのトレーニングであり、
運動で鍛えた体を日常生活に落とし込むトレーニングと言えます。
農業は最強のファンクショナルトレーニングです。
しゃがんだり、重いものを持ち上げたり、鍬を打ち続けたり、全身を使います。
よく「使える筋肉・使えない筋肉」といった表現が聞かれますが、
農業はまさに筋肉を使える状態にしていくトレーニングにもなるのです」
ーS先生も農業をしていますか?
「私は実家が農家なので、小さい頃から田んぼの手伝いをして育ちました。
今でも苗を育てて田植えをして稲刈りをしています。
そのたびに、農作業の過酷さを感じます。
しかし、同時に筋トレで鍛えた体がしっかりと実生活の動作に馴染んでいく感覚も得ています。
農業はキツイというイメージが付きまといますが、
筋肉を刺激しつつ動きの効率を高め、なおかつ長時間動き続けることで
脂肪を燃やすこともできる一石三鳥なトレーニングだと思えば、
むしろ隣の田んぼまで耕したくなりますね!」
ー農業をトレーニングとして捉えることもできるのですね。
「米を作るために体を動かして農業をトレーニング化する。
そして収穫した米を食べ、そのエネルギーをまた次の作業のガソリンとする。
そのサイクルのなかで筋肉が付き、脂肪が削れ、動ける体が仕上がっていく…。
まさに自給自足型の循環式ファンクショナルトレーニング、それが農業です!」
ー最近は耕作放棄された田畑も増えていますね。
「悲しい問題です。
田畑に人の手が入ることで、様々な生き物の住処となり、
豊かな自然が受け継いでこられたのです。
逆に言えば、農業のトレーニング化によって進んで田畑を耕すことで、
たくさんの生き物に住処を提供でき、地域の環境や自然を守ることに繋がります。
当然、日本の食料自給率の改善も見込めるでしょう。
皆さんもお家に農地があれば、しっかりとお手伝いをしてください!」
